子持ち銀河 (M51) NGC5194
子持ち銀河の画像
種類 渦巻銀河
星座 りょうけん座
赤経 13h30.0m
赤緯 +47°11'
視直径 11'x7'
視等級 +8.4
距離 3,700万光年

・ 辺りの星図 ・
撮影 今村
 撮影場所 浜松市中区 西遠女子学園
 2007年4月29日20:46露出開始
 TOA130(f1000mmF7.7)
 BJ-41L冷却CCDカメラ 冷却温度 −3℃
 露出:L=5分×10 R=5分×4 G=5分×4
     B=5分×4枚

 北斗七星の柄の近くにある美しい銀河。大小2つの銀河がつながっているので「子持ち銀河」という名がつけられている。写真では、M51のきれいな渦巻きの1本の腕の先に、小型の銀河(NGC5195)がぶら下がっている姿が、よくわかる。1994年4月2日に超新星1994Iが発見された。ハッブル宇宙望遠鏡による精密な観測により、M51の腕の部分に活発な星生成領域が広がっていることがわかったが、NGC5195の重力の影響と考えられている。(最新デジタル宇宙大百科 アストロアーツ2005年4月11日発行より)小さい判銀河の方ではちりがほとんど観測されず、星形成が見られないが、大きい渦巻銀河の方は判銀河との相互作用によって活発な星形成がおこっている。判銀河は古い星で構成されているようだ。
(Newton別冊天文学会注目の75の銀河68の恒星より)


 大きい方の銀河はNGC5194、小さい方の銀河はNGC5195と呼ばれている。M51という場合、NGC5194だけをさす場合と、NGC5195を加えた両方を指す場合がある。NGC5194の半径は約38000光年、質量は太陽の1600億倍で、我々の銀河系より小さい。2つの銀河はかつて近距離ですれ違い、今もお互いに引力を及ぼし合っている。過去の遭遇に関しては2つの説がある。第1の説は、3〜5億年前に1回だけ近接遭遇が起きたというもの。もう1つは、2度近接遭遇したというもの。1度目の近接遭遇は5〜6億年前で、NGC5195はNGC5194の中心から97000光年の所を、後方から我々の方向に向かって遭遇した。2度目は、5000万〜1億年前、NGC5195はNGC5194の中心から6〜8万光年の所を、我々の側から後方へ通過したとされる。現在、2回説の方が有力だ。この相互作用で、NGC5195は分類が不可能なほどに形が崩された。一方、NGC5194では大変美しい渦巻構造が形成された。渦巻の腕には若い星団や散光星雲が多数存在し、活発に星が形成されていることがわかる。ここでは、大質量星が一気にたくさん作られる「スターバースト現象」が起こっている。また、NGC5194の中心核からは電波やX線が放出されており、中心部のごく小さな領域から莫大なエネルギーが放出される「活動銀河中心核」を持つ銀河に分類されている。そのエネルギー源は、中心核に潜む太陽の数百万倍の重さの超巨大ブラックホールだ。NGC5194の中心核からは2方向へ物質のジェットが吹き出していることがわかっており、相互作用がブラックホールの活動を活発にしているといわれている。
(星ナビ2008年5月号ビジュアル天体図鑑No.40より)